FX取引(トレード)においてとても大切な考えがあります。

それは「損切り(ロスカット)というもの。

損切りは、これ以上の損失の拡大を防ぐことができるだけでなく、資金に流動性を持たせることにより投資のチャンスを逃すことがなくなる。

個人的には、この損切り(ロスカット)を上手にできるかどうかが投資家として長く市場で取引できる要素だと考えてます。

今回は、この損切りの重要性とそれをしないリスク、抵抗感なくロスカットするための考え方などをまとめようと思います。

1.「損切りをしない」は正解か?

損切り(ロスカット)をしない。
という投資哲学をお持ちの方も多いようで。

しかしながら、損切りをせずに含み損を抱えたままの株や為替などを塩漬け状態にしておくことにもリスクは発生。

①含み損は今後も拡大するリスクがある

②資金が拘束されて他の有望な投資に資金が回せない(機会損失)

大きくはこの二つ。

2.含み損は今後も拡大するリスクがある

もっとも考えておきたいのはここ!

購入額から大きく株価や為替が動いて塩漬け状態になっているとする。

この水準で売ったら損がでるから、塩漬けにしおく、いつかは戻るだろう。という考えも確かにある。

しかしながら、為替がゼロになることは考えにくくても、株の場合、倒産などによって株価的な価値がゼロに近づくリスクはある。

十分に下がったからこれ以上下がらないという理由は、間違っていることが多いのも事実。

今後株価が回復するだろうという確固たる見込みがあるのであれば塩漬け状態も問題ないかもしれないが、そうした理由もなしに保有しておくのは、まだリスクを抱えているということを忘れてならないかと…。

3.お金が拘束されて他の有望な投資に資金が回せない(機会損失)

この機会損失という考え方も重要。

塩漬け状態の株は簡単に売ることもできず、あなたの資産ポートフォリオを硬直的にしているとする。

このように塩漬け株を保有し続けているということは、何か別の投資チャンスがあってもそれに投資をすることができないという機会損失を生んでいるということを忘れてはならない!

ここ最近の仮想通貨でもそんな経験をした人は少なくないでしょう。

また、投資における重要なファクターである「複利」という概念を考えると、

本来見方につけるべき「時間」というものを含み損塩漬け状態の投資し商品は奪っているということも忘れてはならない、重要なファクターのひとつ。

4.ナンピン投資はリスクが倍増している?

なお、ロスカット(損切り)と大局的な概念にあるのが「ナンピン」という考え方。

為替が下がったから、買い増しをしていき、平均取得価格を引き下げていくというもの。

たとえば株式投資の場合、3000円で500株買っていた株が2500円にまで下落した時、1000株を追加で投資した場合、平均取得価格は3000円から2666円にまで下げることができる。

これを繰り返すことで株価がある程度下がったとしても、平均取得価格を下げることで戻りがあった時に損を解消しやすくなる。

確かに、ナンピン投資は有効な場面もあり?

しかしながら、それは「株価、為替が戻す」という前提があってこそ。

また、ナンピンを続けることで確実にリスクは増大。

先ほどの例では、500株の時は100円株価が下落しても5万円の含み損の増加ですんだのに、1500株までナンピンで株数を積み増すことで、100円の下落で15万円も含み損が増える計算になる。

投資で大きく失敗する人にはこうやってナンピンを積み上げて、結局余力をオーバーしてしまい、最終的に多額の含み損を泣く泣く決済して退場というパターンだけは避けたいところ…。

5.損切りにどうしても抵抗がある人へ

まず、人は「損」をすることを嫌がるもの。

これは行動ファイナンスでも実証されており、1万円落とした時(損した時)と1万円儲かった時では、同じ1万円でも損をしたときのマイナスの方が儲かった時のプラスよりも大きく感じるもよう。

ちなみに、行動ファイナンスの研究者によると同じ金額の損と利益の場合、約2倍ほど損をしたときのダメージの方を強く感じてしまうとのこと。

つまり、誰でも同じ!だから、損切りができない、抵抗があるというのは皆さん持っているわけだと筆者は考えるのである。

6.数字としてのロスカットルールを作る

だから、損切りについては「機械的」に行うようにする。

これを絶対のルールとして運用することで、抵抗感を小さくすることが重要。

例外は作らないようにし、たとえば10%以上下げた場合は売りといったような形が挙げられる。

上記のように一律なルール以外にも、投資時点で25日線(移動平均線)を割ったらロスカット、出来高が○%以上減少したらロスカットといったように個別指標ごとにロスカットルールを作るのも良いかと思われる。

特に短期の投資の場合はこうしたルールを作ることも傷を小さくする上で重要!

いかがだっただろう?

最初にも書いたとおり、

投資家として長く市場で生きていくためには、ロスカット(損切り)というものはとても大切な考え方ということです!

ナンピンにナンピンを重ねていく投資は何度かはうまくいくこともある。

けれど、ナンピンだけでは増えているはずですので、大きな利益が得らたこともあるかもしれない。

しなしながら、それはそれだけ大きなリスクを抱えていて結果的に勝った。ということに過ぎない!

ナンピンで大成功した時、反転せずにさらにそのまま為替が値をが下げた場合は大丈夫だっただろうか?

相場が気になって夜も眠れなかったり、仕事中も気になって為替推移ばかり見ていたということはないだろうか?

過大なリスクを負った投資は失敗した時の犠牲も大きくなる。

ぜひ、損切り(ロスカット)も覚えて、無理な投資をすることなく、為替市場と付き合ってゆこう。

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