FX取引における決済注文パターンの種類と方法(中編)


さて、今回は前回引き続きFXにおける注文形態の詳細を解説してゆきたいと思います。

→FX取引における決済注文パターンの種類と方法(前編)

↑※第一弾を読んでから先を読んで下さい

決済注文方法③
逆指値注文


「逆指値注文」は、現在のレートより「価格が上がったら買う」「価格が下がったら売る」というように、指値注文とは逆の注文を出す方法です。

指値注文と逆指値注文を区別すると、
以下のようになります。

現在のレートより高い

買い注文→逆指値
売り注文→指値

現在のレートより安い

買い注文→指値
売り注文→逆指値

自分にとって不利なレートで指値を入れる」ことになりますが、次のような特徴やメリットを期待しての注文方法です。

「逆指値注文」は、

〇相場のトレンドにうまく乗りやすい

〇損失を確実に止められる

〇一定の利益を確保する

という特徴を持っています。

また、損失を止めるオーダーによく用いられるため、 『ストップ注文』あるいは『ストップ・オーダー』とも呼ばれています。

トレンドの上昇気流に乗る

為替相場は、一度動き出したら一方向に動く傾向にあります。

上昇トレンドが来たときには、それが続くことを想定して、今のレートより高くなったら買い、逆に、下降トレンドが続くと想定して今のレートよりも低くなったら売り注文を出します。

たとえば、現在の相場が1ドル=115円の場合、もし為替相場が1ドル=116円まで上昇したら、「円安(ドル高)に振れた(上昇トレンド)」と判断します。

そこで、あらかじめ1ドル=116円になったら
「ドル買い」という注文を出しておきます。

また、現在の相場が1ドル=115円の場合、為替相場が1ドル=114円まで下降したら、「円高(ドル安)に振れた(下降トレンド)」と判断したとします。

この場合も、あらかじめ1ドル=114円になったら「ドル売り」という注文を出しておきます。

このように、上昇トレンド・下降トレンドに移ったと判断した場合に、そのトレンドに自動的に乗れるように、あらかじめ注文しておくのが「逆指値注文」です。

損失をあらかじめ限定する?

相場は予想どおりに動くとは限りません。

もし、相場が予想と反対の動きをした場合でも、出来るだけ損失を小さくしたい、あるいは損失をあらかじめ限定しておきたいという場合には、この「逆指値(ストップ)注文」が有効となります。

利益確定パターンの例では、予想どおりに相場が動いてくれた場合のケースですが、相場はそう思うように動いてはくれません。

時には損失を出す場合もありますから、その場合でも損失は最小限に食い止めたいところです。

そうした場合は、「逆指値買い+逆指値売り」で損切りを確定させてしまう方法で注文を出します。(ストップ注文)

たとえば、現在のレートが 1ドル=115円だとします。

相場が上昇すると予想して買いポジションを持った場合、予想通りだと利益になります。

もし、予想がはずれて下降すると、
際限の無い損失を被ってしまうでしょう。

そこで、「損失は最大でも1円までに抑えたい」という場合は、「1ドル=115円でドルを買って、1ドル=114円で売る」という注文を出します。

そうすることによって、予想と反して円高(ドル安)に動いた場合でも【最大損失1円】というように、限定した損失で抑えられることになります。

こうした注文方法は、「ストップ・ロス注文」とも呼ばれ、ポジションを保有している場合、損失が拡大しないように、リスクヘッジする手法として有効な方法です。

利益を確定する方法?

「逆指値注文」は、損失を抑える効果の他、利益を確定するためにも有効です。

たとえば、円安(ドル高)になると予想して
1ドル=110円でドルを買ったとします。

相場が予想どおり動き、
現在 1ドル=115円まで上昇しました。

一定の利益を確保したい場合には、1ドル=113円で「逆指値による売り注文」を出しておくことで、1ドル=115円から113円に下がった場合でも【3円の利益が確定】されるわけです。

このように、相場が予想どおりに動いた時は、逆指値(ストップ)をつり上げていくことで、一定の利益確保を狙うというのにも有効な手段といえます。

決済注文方法④
IFD(イフダン)注文


IFD(イフダン)注文は、一度に二つの注文を出して、最初の注文が約定したら二つめの注文が自動的に発動される注文方法。

たとえば、1ドル=115円でドルを買うという注文を出す場合、同時に「1ドル=120円になったらドルを売る」という注文も出しておきます。

つまり、最初の注文が約定したら、その反対売買の注文を自動で出すのが「IFD(イフダン)注文」です。

二つめの注文は、最初の注文が成約しない限り発動されることはありません。

注文は、「指値」でも「逆指値」でも出せます。

また、思惑どおりに相場が動いた場合の「利益確定」や、パソコンの前にいられず、その間に相場が急激に動いて大きな損失を被らないための「損切り」にも有効な手段として利用できます。

利益確定パターン<例>

現在、相場は1ドル=115円で上昇トレンドに転換した様相です。

このトレンドに乗って一定の利益を狙いにいくケースでは、1ドル=116円になったら買い(逆指値)、118円になったら売り(指値)という「IFD(イフダン)注文」を発注します。

相場が予想どおり118円になったら、
【2円の利益が確定】されます。

もちろん、相場が1ドル=120円まで振れるケースもあるでしょうが、より高値を狙っているうちに「下げ戻し」にあって、利益がなくなってしまったということもあるでしょう。

利益獲得チャンスを確実にものにしたい場合は、「逆指値買い+指値売り」の注文を同時に出しておくことで、一定の利益を確保することが可能です。

損失限定パターン<例>

益確定パターンの例では、予想どおりに相場が動いてくれた場合のケースですが、相場はそうそう思うように動いてはくれません。

時には損失を出す場合もありますから、その場合でも損失は最小限に食い止めたいところです。

そうした場合は、「逆指値買い+逆指値売り」で損切りを確定させてしまう方法で注文を出します。(ストップ注文)

たとえば、上昇トレンドと予想して、
買い注文を逆指値で出したとします。

相場が1ドル=115円の状態で、1ドル=116円になったら買い(逆指値)、114円になったら売り(逆指値)という「IFD(イフダン)注文」を発注します。

相場が1ドル=116円になったら買い注文が成約し、同時に1ドル=114円になった場合の売り注文が自動的に有効になります。

予想と反した相場の動きがあった場合でも、1ドル=114円になった時点でストップ(売り)が成約されますから、【損失は2円で確定】ということになります。

IFD(イフダン)の注意点

「IFD(イフダン)注文」は、同時に二つの注文を出せますが、一つの注文に対して決済方法は一つというルールがあります。

つまり、一つの注文が決済されたあとは、二つめの注文が発動されるわけですが、利益確定パターンで注文した場合、思惑と反対に相場が動いた場合の売り(ストップ)決済は、手動で行うことになります。

FXは、利益を最大限に引き出すトレードが理想ですが、”損失をいかに少なくするか”という視点がより重要になってきます。

特に初めてFXをされる場合は、損切りを抑えるためのIFD(イフダン)注文から始めて、利益確定を手動でやることをお薦めします。

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