5.テクニカル分析の種類「トレンドライン」とはトレンドを把握する分析方法?

5.テクニカル分析の種類
「トレンドライン」とは?


テクニカル分析の概要に触れた先のコラムでは、様々な専門用語が登場しました。

その専門用語をひとつひとつ詳細に説明してゆきたいと思います。

続いては、テクニカル分析の体系的理論としてとりあげた「トレンドライン」について。

テクニカル分析
トレンドラインの引き方


FXを始めたばかりの初心者の方に最初、覚えてほしいチャート分析を一つあげるとするなら、「トレンドライン」をおいてほかにはありません。

投資格言に「トレンドを友とせよ」という言葉があるように、FXで儲けるためには、相場のトレンドを見極めて、その流れに乗ることがとても重要です。

為替レートが上昇トレンドのときは買い主体の取引、下降トレンドのときは売り主体の取引をすれば、トレンドが続く限り、儲かります。

これを「順張り」といいます。

上昇トレンドが明白なときに売りで勝負したり、
明らかな下降トレンドで買いの取引をしても、
なかなか儲かりません。

為替レートが上昇でも下降でもなく、
一定の値幅を行ったり来たりする横ばいトレンドのときは、為替レートが高くなったら売り、安くなったら買う、という「逆張り」の取引をすることになります。

FXで勝つためには、トレンドを把握して、そのトレンドにぴったり合った売買戦略を採用することが必要不可欠なのです。

そして、そのトレンドを把握するために引くのが「トレンドライン」。

移動平均線やボリンジャーバンドのように、
チャート・ツールが勝手に計算してくれるものではなく、自分自身で引くことになるので、最初は戸惑ってしまうかもしれません。

外為オンラインのブラウザ版チャートなら、チャート上に「直線」や「トレンドチャネル」を引く描画ツールを利用して、簡単に引くことができます。

まずは、ジグザグと上下動している為替レートの中から、山となる高値谷となる安値を探します。

上下動の結果としてできた高値同士、安値同士2点を選び、線で結んだものがトレンドラインです。

線を引くときは、ジグザグの値動き全体がすっぽりと収まるような高値同士、安値同士を結んで線を引くことが大切。

高値同士を結んだトレンドラインは、
「レジスタンスライン(上値抵抗線)」と呼びます。

安値同士を結んだ線は、
「サポートライン(下値支持線)」です。

為替レートが、レジスタンスラインとサポートラインに挟まれた流れに沿って値動きしている間は、トレンドが続いていると判断。

そのトレンドに沿った売買を心がけます。

上昇トレンドなら、為替レートがサポートライン近辺まで下がったら買い、レジスタンスライン近辺まで上がったら利益確定、という売買戦略になります。

サポートライン付近で買ったものの、その後、為替レートがサポートラインを突き抜けて下落したときは、上昇トレンド自体に変化が生じたと考えて損切りします。

どこで新規売買して、どこで利益確定や損切りすればいいかが一目瞭然に分かる点も、トレンドラインの魅力といえるでしょう。

テクニカル分析
トレンドの種類と基本


トレンドとは直訳すれば、
不規則な動きの中に見られる「方向性」です。

通常、価格変動はジグザグな動きをし、
連続する山と谷を形成します。

この不規則な動きの山と谷が示す方向性がトレンドです。

そして、ダウ理論では「投資家にとって重要なのはマーケットの方向性である」と示されており、トレンドは重要なものであると言えます。

トレンドには3種類があります。

・上昇トレンド(高くなっていく山と谷の連続)

・下降トレンド(低くなっていく山と谷の連続)

・横ばいトレンド(横ばいの山と谷の連続)

高値と高値・安値と安値を結んだ直線を
トレンドラインといいます。

さらに、トレンドには方向性のほかに期間も3つにわけられており、1つの判断材料になります。

・長期トレンド(一般的に6ヵ月から1年を超えるもの)

・中期トレンド(3週間から数ヵ月までのもの)

・短期トレンド(2~3週間未満のもの)

テクニカル分析
サポートライン(支持線)と
レジスタンスライン(抵抗線)


サポートとレジスタンスは、トレンドが継続しているかどうかを判断する上で
重要とされています。

サポートは、前回反落時の安値であり、
レジスタンスは前回の高値を表します。

一般的に上昇トレンドでは、レジスタンスを上抜ければ上昇トレンド継続と判断し、下降トレンドではサポートを下抜ければ下降トレンド継続と判断します。

トレードの基本は「相場の流れに逆らわない」が原則です。

チャートにサポートやレジスタンスのラインを引いてみてトレンドの方向性を確認しましょう。

トレンドラインのブレイク

トレンドラインのブレイク(上昇トレンドなら下抜け、下降トレンドなら上抜け)は重要な転換サインであり、絶好の売買サインの1つです。

トレンドラインの応用「トレンドラインの修正」

トレンドラインは、
相場の流れを見るうえで重要です。

最初のトレンドラインから離れたり、トレンドラインを下抜けたら、次のトレンドライン(修正トレンドライン)を引いて次のポイントを確認しましょう。

修正トレンドを抜ける場合も重要な転換ポイントとなり、修正前のトレンドラインや最初のトレンドラインもその後のチャートのポイントになることがあります。

一度ブレイクしたトレンドラインは、その後のレジスタンス(抵抗線)やサポート(支持線)として機能することもあるので注目しましょう。

3本目を抜けると大きな下げ(現状の上昇トレンドからの転換=ファン理論)に繋がるパターンも多いです。

テクニカル分析
「トレンド及びトレンドライン」まとめ


トレンドラインをチャート上に描いていくだけで、相場の方向性が視覚的にわかるし、売買サインまで教えてくれます!

どこで売買すればいいのか全くわからないという方は是非まずは、トレンドラインをぜひご活用ください。

単純ですから。

FX初心者の方でも簡単に、相場の方向性や売買ポイントを見つけられると思います。

ですが、トレンドラインを引くことは単純であるが故に、トレーダーたちの引き方は千差万別になっています。

特に、FXのアマチュアとプロの場合、
トレンドライン の引き方には天と地ほどの差があります。

単純に引ける様に見えても、
意外と奥が深いのがトレンドラインなのです。

トレンドラインの引き方が間違っていれば、ピント外れのトレードになってしますが、的外れのトレードをしないためにはどうすればよいのでしょうか?

それは、トレンドライン の正しい引き方をマスターする必要があります。

トレンドラインに対する知識を深めるためには、イケてるトレーダーの実践理論や成功例を学ぶことが重要でしょう。


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