ストラテジーテスターでMT4インジケーター・EAを過去検証する方法|設定方法からエラー対策まで

今回は「ストラテジーテスター」について解説をしていきます。

 

MT4の中に過去検証ができる機能があるのをご存じでしたか?

知らなかった・・・

という方も

知っているけど使ったことがない・・

そんな方も多いでしょう。

 

ストラテジーテスターは、過去検証をするのにとても便利な機能になりますので、この記事を読んでメリットなどを知り、使用方法をマスターしてください。

また、使ってみたけどエラーが出てしまったという方に向けて、代表的なエラー対策も解説しましたのでぜひご覧ください。

 

ストラテジーテスターとは?

ストラテジーテスターの基本機能

ストラテジーテスターとは、MT4上で過去検証をすることができる機能になります。

お持ちのインジケーターやEAのバックテストをとりたいときに非常に優秀な機能になります。

簡単に言うと、過去チャートを巻き戻して再生することができるため、過去のチャートでインジケーターがどのタイミングでサインが鳴ったのかや、

EAがどこでエントリーしてどこで利確損切をしたのかがリアルチャートのように確認することができます。

またEAの場合はレポートで結果を確認することができ、詳しく検証をすることができます。

インジケーター・手法の検証における役割

またご自身でロジックの検証などをしたい場合も、巻き戻すことができるため、お好きなインジケーターをストラテジーテスターに設定し、裁量での検証もできるようになっています。

トレードをしているのであれば、過去検証の重要性にはお気づきだと思います。

しかし、実際のチャートは未来がわからないため想像をするのが難しいです。

そこでストラテジーテスターを活用するといいわけです^^

 

ストラテジーテスターを使用するメリットをご紹介

 

ストラテジーテスターを使用するメリットをご紹介していきます

このメリットを知れば、ストラテジーテスターを使いたいと思うでしょう。

 

過去検証をするのにとても便利

 

ストラテジーテスターの最大のメリットは、過去検証がしやすいことでしょう。

例えば、真ん中の青線部分の過去検証をしたいとしましょう。

しかし、過去チャートの場合は未来が見えてしまっているので少しイメージがしにくいです。

ですのでこの青線部分でエントリーしよう!

と思っていてもリアルタイムのチャートだとイメージが違くてやりづらいです。

しかし、ストラテジーテスターを使えばその現象がなくなります。

イメージですがこんな感じになるのです。

こうして未来がわからない方が線の付近の値動きに目が行きますよね??

過去検証をするときにリアルチャートにイメージを近づけるのはとても大事なことだと思っています。

ストラテジーテスターを使えば、過去チャートに巻き戻すことができるためおすすめです。

 

お持ちのサインツールやEAのシグナルのタイミングがわかる

 

こちらも先ほどのリアルタイムでのイメージに近づけるということと似ているのですが、サインツールやEAのシグナルが出るタイミングがわかるのも特徴です。

サインツールのシグナルが出るタイミングも、リアルチャートに近い状態でどのタイミングでサインが出ているのか?

をしっかりと確認をするのがおすすめです。

 

サインツールには得意不得意があり、レンジ相場に強いシグナルやトレンド相場に強いシグナルなどいろいろあります。

せっかくサインツールを使うのでしたら、シグナルの特徴なども絶対に知っておいた方がよいです。

得意不得意を理解して避けるべきポイントを守れるようになれば、お持ちのツールの精度はアップしますので。

 

EAの成績が見れる

EAの成績を見ることができるのもストラテテジーテスターの特徴です。

EAはサインインジケーターと違い、完全放置で取引をすることになるため、細かいバックテストを行う必要があります。

エントリー条件はもちろんのこと、利確損切ポイントなど細かく調節をしなければいけません。

そんな時に便利なのがストラテジーテスターです。

 

ストラテジーテスターでは、EAの勝率、連勝連敗数、ドローダウン、プロフィットファクターなどの成績を細かく見ることが可能です。

バックテストでの取引履歴もすべて確認することができますし、EAで資金を増やしたいと思っている方は間違いなく活用した方がいい機能になりますね。

 

ストラテジーテスターの設定方法について

 

次にストラテジーテスターの設定方法を解説していきましょう。

各項目について解説していきます

①検証したいツールはインジケーターかEAかを選択することができます

②ツール名を選択します

③通貨ペア名を選択します

④モデルを選択、始値のみは確定足のみ動くツールに使うのがおすすめ、他は全ティックを選択するのがおすすめ

⑤時間軸を設定できます 

⑥スプレッドを選択できます。現在値とは証券会社標準のスプレッドのこと

⑦チェックを入れると期間を選択できます。開始日と終了日を選択してください

⑧ビジュアルモード選択の有無ができます

 

設定方法はこんな感じです。

また右上の「プロパティ」にて選択したインジケーターの設定ができます。

設定方法はこれだけですのでそんなに難しくないですね。

 

ストラテジーテスターの見方や使い方について解説

 

ストラテジーテスターの使い方はとても簡単です。

上の設定を済ませたら、右下のスタートボタンを押すだけです。

またビジュアルモードの部分を動かすことで動くスピードを調節します。

結果だけ知りたい方は、一番早くするかスキップするか、じっくり検証したい方はゆっくりにするとよいですね。

 

EAの検証をしている方でしたら下の「結果」にてすべての取引履歴が、「グラフ」にて資金推移が、レポートにて勝率、連勝連敗数、ドローダウン、プロフィットファクターなどを見ることができます。

このようにEAのバックテスト履歴は簡単に確認することができるため、ぜひ活用してください。

 

ストラテジーテスターでエラーが起きた場合の原因と対処法

 

ストラテジーテスターでエラーが起きてしまう原因や対処法を解説していきましょう。

まず一番多い原因が期間が指定されていない、または指定した期間のチャートデータがないといった原因が最も多いです。

そのためまずは期間がきちんと設定されているかどうかを確認しましょう。

期間を設定しているのにも関わらず、動かない場合は指定した期間のチャートデータがMT4内に残っているか確認をしましょう。

チャートデータが存在するかどうかは「ツール」→「ヒストリーセンター」より検証したい通貨ペア、時間軸を見るとわかります。

 

例えば、このEURDKKなら2019年5月3日から現在までのデーターが残っていることが確認できます。

しかし、これより前の期間のデータは残っていないため、ヒストリカルデータのインポートをする必要がありますね。

 

後は、インジケーターやEAによっては指定の通貨ペア、時間軸のみでないと動かないツールも存在します。

その場合ストラテジーテスターの設定も同じにしなければ、正常に動作をしないため確認をしてみてください。

 

またごくまれにですが、インジケーターやEA側のエラーによりバックテストが取れない場合もあります。

その場合はプログラムの方に問題がある場合が多いため、開発者に相談をするしかありませんね。

 

まとめ

  • ストラテジーテスターとはMT4上で過去検証をすることができる機能

 

  • ストラテジーテスターを使用するメリットは過去検証にとても便利、サインツールやEAのシグナルタイミングの分析ができる、EAのバックテスト結果が見れる点

 

  • ストラテジーテスターが上手く動かない時は、まずは期間を確認、もしMT4内にデータがなければヒストリカルデータのダウンロードをする、時間足や通貨の確認もする、まれにツールのバグの可能性もある

 

ストラテジーテスターは、バックテストや過去検証をする際にとても便利なツールです。

投資で勝つために大事なことは、どれだけ検証をしたかといっても過言ではないくらい大切なことですので、ぜひご活用ください。

EAなどのバックテストもいい結果が出れば完全放置で資金を増やせる可能性がありますので、ぜひ成績のいいEAを探してみたり、設定を研究してみてはいかがでしょうか。

Twitterでフォローしよう!!

おすすめの関連記事