10.テクニカル分析の種類
「ロウソク足」とは、4本値の値動きでチャートを読む?
ローソク足は、FXのチャートで最もよく使われるチャートで、始値(OPEN)、高値(HIGH)、安値(LOW)、終値(CLOSE)の4本値の値動きを時系列に沿って表示したものです。
日本で考案され、ローソクに似た形からその名が付けられていますが、現在では海外でも”キャンドル・チャート(Candle Chart)”の名称でよく知られたポピュラーなチャートです。
チャートを読むには、
まずは基本のローソク足から覚えましょう。
ローソク足の描画には、
1日や1週間、1ヶ月などの単位期間を定め、
単位期間の開始時に付いた値段を「始値」
期間中で最も高い値段を「高値」
最も安い値段を「安値」
最後に付いた値段を「終値」
とし、この4種類の値段(四本値)を使用します。
始値より上昇して終値が高いものを「陽線」、
反対に始値より下落して終値が安いものを「陰線」と言います。
また、始値と終値で作られたボックスをローソク足の「実体」、実体から高値までの線を「上ひげ」、 実体から安値までの線を「下ひげ」と呼びます。
4本値の中でも「終値」は、市場が最終的にたどり着いた価格として最も重要視され、多くのテクニカルチャートが描画に終値を使用します。
ローソク足の1本1本は、「足(あし)」と呼ばれることもあり、1日単位のローソク足を「日足(ひあし)」、1週間単位を「週足(しゅうあし)」、1ヶ月単位を「月足(つきあし)」と呼びます。
チャート分析では、日足よりも長い期間のローソク足を重視する傾向がありますが、FXチャートでは時間足や分足もよく利用されます。
始値より上昇して終値が高いものを「陽線」、
反対に始値より下落して終値が安いものを「陰線」と言います。
また、始値と終値で作られたボックスをローソク足の「実体」、実体から高値までの線を「上ひげ」、
実体から安値までの線を「下ひげ」と呼びます。
ローソク足の見方と読み方
1.実体の長い陽線:
大陽線といい強い上昇力を表しています。
2.実体の長い陰線:
大陰線といい強い下落力を表しています。
3.実体が小さな線:
コマ足といい気迷いを表しています。
4.実体が無い線:
寄り引け同時線といい、相場の転換点となる可能性があります。
5.上ひげが長い線:
上昇力がなくなり反落する可能性があります。
6.下ひげが長い線:
下落力がなくなり反騰する可能性があります。
ローソク足の分析は、古来より国内外で研究されており、国内では※酒田五法などの罫線分析として、海外ではプライスアクション(price action)として体系化されたものが相場分析に用いられている例もあります。
一例として、下記のローソク足の出現をトレンドの転換サインとして見る手法も存在します。
※酒田五法については後程くわしく
ローソク足は、何本かの足を組み合わせて相場状況を判断する分析手法や、同じ形の足でも出現する相場水準によって判断が変わる様な複雑な分析手法もあります。
バーOHLC
バーチャートのバリエーションの1つで、高値と安値を結んだ線の左側に始値を、右側に終値をプロットしたチャート。
チャート分析は奥深く、一般的な3本値で描かれるバーチャートと比べて、始値の情報があるがために判断を誤る可能性があるとする向きもある。
例えば、連続の陽線でありながらも価格が下がっているような場合、3本値のオリジナルのバーチャートのほうがストレートに相場の下落を感じ取ることが出来ます。
バーHLC
高値と安値を結んだ線の右側に終値をプロットしたチャートで、欧米で主流のチャート。
一般にバーチャートと言うと、3本値(高値、安値、終値)で描画するこちらのバーHLC(OHLCではなく)を指すことが多いです。
分析方法に関しては、バーOHLCと大きな違いはありません。
ライン
シンプルに終値のみを線(ライン)で結んだチャート。
終値以外の情報を排除して、価格の変化のみをストレートに見て取ることができます。
ローソク足のパターン、
トレンド分析するには?
上昇・下落のトレンドを見極めるには?
(1)上昇・下降トレンドを探る
チャートの基本的な見方の前提となるのは、「トレンドを描く」ということと、「そのトレンドは反転するまで継続する」ということです。
右肩上がりの上昇トレンドにあるならば、そのトレンドの途中で買えば利益はひとりでについてきます。
これを目指すために、トレンドを確認し、そのトレンドが続きそうかどうかを探るのがチャートの役割です。
トレンドが現在どうなっているかは、
チャートを見ればすぐに分かります。
少し大きめの流れで捉えて右肩上がりになっていれば、「上昇トレンド」です。
ただし、その上昇トレンドがこれからも続くとは断言できません。
もしかすると、それが上昇トレンドの最後で、翌日から価格が下がり始めることもあり得るのです。
残念ながら、上昇トレンドがこの先どこまで続くのかは誰にも分かりません。
ただ、「もし、上昇トレンドが続くのであれば、価格はこうなるだろう」などと仮説を立てることはできます。
2)トレンド継続の条件
上昇トレンドと下降トレンド継続の条件
図を見てみましょう。
上昇トレンドと下落トレンドがあって、どちらも山と谷ができていますが、どうして一方は右肩上がりでもう一方は右肩下がりなのか?
その答えは、山と谷の位置にあります。
上昇トレンドでは、山も谷も位置が切り上がっているのに対して、下降トレンドは山の位置も谷の位置も切り下がっています。
つまり、上昇トレンドになる第一の条件は、前につくった山を越えていく動きが必ずあるということ。
いいかえると、「前の高値を更新していく動きが必ずある」ということです。
「前の高値」とは、「そこまで上がったら、売りたい力に押されて価格が下がり始めた」という地点でもあります。
つまり、この水準には、上昇を押さえつけようとする抵抗勢力があると解釈できます。
その意味で、前につけた高値の水準はレジスタンスと呼ばれます。
ちなみに、「前の安値」は「そこまで下がったら、買いたい人の力が支えになって価格が上昇し始めた」という地点です。
その意味から、
前につけた安値はサポートと呼ばれます。
さて、上昇トレンドが継続するとすれば、価格がいったん下がっても再び上昇して、前につけた高値の水準、すなわちレジスタンスを抜けることになります。
再び上昇しても、レジスタンスでまたもや押し戻され、高値を更新していかなければ、右肩上がりの形は形成されません。
要するに、上昇トレンドとは、レジスタンスを抜けて高値を更新していく動きなのです。
上昇トレンドの第二の条件は、価格がいったん下がっても、前の谷の位置(安値)までは下がらないことです。
つまり、価格が下がった時に前の谷の位置まで下がらずに再び上昇するという動きがあれば、上昇トレンドが続く可能性があると考えられるのです。
トレンドの途中で「もみ合い」が出現したら?
ところで、上昇トレンドが続く場合には、図のような形で上昇トレンドの途中に「一時的に上にも行かず、下にも行かない」というもみ合う状態が出現することもあります。
このもみ合いの動きは、
トレンドの一服状態ともいえます。
そして、この状態はいずれ、もみ合っている値幅を「上に抜けていく」または「下に抜けていく」という動きによって終わりになります。
上に抜けていった場合、これは上昇トレンドが再び開始した可能性があると考えられます。
逆に、このもみ合い状態を下に抜けてしまえば、それまで続いていた上昇トレンドが変化したと考えられるのです。
上昇トレンドが継続するのであれば、もみ合い状態を上に抜ける動きが必ずあるはずです。
上昇トレンド継続に必要な「買いシグナル」とは?
上昇トレンドがさらに継続するために必要な値動きをまとめると図の(1)~(3)になります。
実は、この3つがチャート上に出現する代表的な買いシグナルです。
チャートの話でよく登場する売買シグナルとは、「トレンドが継続するなら値動きはこうなる」「トレンドが反転するなら値動きはこうなる」という動きのことなのです。
なお、(2)については、「再び上昇」がシグナルのポイントです。
価格が下がっている段階ではまだ前の安値を下回らないかどうかは分かりません。
よって、この段階では「買いシグナル」とはされません。
要注意!買いシグナルはトレンド継続の十分条件ではない!
ここで1つ注意していただきたいことがあります。
上昇トレンド継続を示す買いシグナルが出たからといって、必ず上昇トレンドが続くというわけではないという点です。
実際に、買いシグナルとされる動きが出ても、すぐに価格が下がり始め、それまでの上昇トレンドが終わってしまうこともあります。
そうしたことから「チャートの売買シグナルは当たらない」といわれることもあります。
ですが、トレンドが変化するのであれば、それを示す動きは必ず出現します。
例えば、図の(1)のように「もみ合い状態を上に抜ける」という買いシグナルが出たとします。
ところが、その直後、価格が大きく下げれば「もみ合いを上に抜けた」という状況はキャンセルされてしまいます。
あるいは、前の安値より高い位置で下げ止まって再上昇するという動きの後、図の(2)のように前の高値まで届かず下がり始めれば、それも上昇トレンド継続が疑わしくなっていることを示します。
買いシグナルを確認して買った場合、その後の動きを注視することが大切です。
上昇トレンドが続いていれば、図の3つのシグナルは継続して出現します。
それが出なくなった時には警戒を要します。
特に、買った直後に買いシグナルを打ち消すような動きがあった場合には要注意です。