1.トレードでお金を減らさないために必要な相場を読む力「テクニカル分析」とは何か?

1.トレードでお金を減らさないために必要な相場を読む力「テクニカル分析」とは何か


まず、はじめに…。
どうしてテクニカル分析が必要なのか?

この章では様々な細かい分析に関する、専門用語が登場します。

その細かい専門用語に関しては改めて説明するとして、まずはその概念を掴んでください。

FXを始めてみたものの、
「テクニカル分析って何?」という方や、

色々とテクニカル指標を使ってはいるけど、「正直テクニカル分析が何なのかあまり分かっていない・・・」という方も多いのではないでしょうか。

これはFXだけにとどまらず、近年はやっているバイナリーオプションでも同じことが言えます。

テクニカル分析をしているつもりでも、「テクニカル分析ってつまり何ですか?」と聞かれたら答えられない方も多いはずです。

しかし、テクニカル分析で相場に挑むからには、その本質的な意味を理解することは非常に重要です。

意味も分からずに「移動平均線のゴールデンクロスでエントリーすると良いって聞いたから、そうしてみる」くらいの感覚でトレードしていても、投資(トレード)で安定的な利益を得ることは不可能です。

テクニカル分析は何に注目するのか、どうして大事なのかが分かれば、何となくテクニカル指標を使っている人とは目の付け所が変わってきます。

今回の記事では、「テクニカル分析とは何なのか」という、根本的な部分について解説します。

テクニカル分析を一言で説明すると、
「過去の値動きから将来の値動きを予測すること」です。

更に言えば、
過去の値動きだけを判断材料とします。

つまり、政策金利がどうとか、GDP成長率がどうだとかいったことは一切考えません。

⇒これらは、ファンダメンタルズ分析であり、
詳しくは後述します。

「利上げの決定で金利が上がるからこの通貨は買われるだろう」といった予測は、テクニカル分析とは無縁です。

あくまで「過去の値動き」という、確実で変わることのない事実だけを頼りに将来の値動きを予測します。

テクニカル分析が「過去の値動きのみを将来値動きの判断材料」にすることは説明しました。

では、なぜ過去の値動きを分析することで、将来価格を予想することができるのでしょうか。

その理由として、主に以下の3点が挙げられます。

1.全てのファンダメンタルズは市場価格に織り込まれている

2.FX市場参加者のほとんどが過去の値動きを確認している

3.歴史は繰り返される

それぞれについて解説してきます。

テクニカル分析は必要
1.全てのファンダメンタルズは市場価格に織り込まれている


為替相場に影響を与え得るファンダメンタルズ要因は、無数に存在します。

政策金利の発表や雇用統計といった代表的なものもあれば、突発的な要人発言や突然の政治リスク浮上等の予測できないものまで、数限りない要因が為替相場を動かしています。

それらを全てチェックし、トレード戦略に盛り込むことは不可能と言えます。

そして、仮にファンダメンタルズの多くに注意を払ったとしても、将来の値動きを確定させるような要因は存在しません。

しかし、実際の価格は噓偽りのない事実です。

あらゆるファンダメンタルズ要因や、それに対する市場参加者の心理が反映された結果が、「価格」になります。

つまり、過去の値動きには、全てのファンダメンタルズ及び、それに対する市場参加者の心理が織り込まれているということになります。

価格には全ての情報が詰まっているわけですから、それを元に分析するのが最も効果的だという考え方です。

テクニカル分析は必要
2.FX市場参加者のほとんどが過去の値動きを確認している


FX市場に参加している世界中のプレイヤーが、チャートと呼ばれる過去の値動きのグラフを見ています。

そして、そのチャートから値動きを予測するテクニカル分析のノウハウそのものが世界中で共有されており、多くの人がトレード戦略を決定する根拠として使っています。

現在価格というのは、市場参加者の意志が集まって決まるものですから、多くの人が見ているという事実そのものが、テクニカル分析が有効である理由となります。

卵が先か鶏が先かという話になってしまいますが、機能するから使われる、使われるから機能するということです。

テクニカル分析は必要
3.歴史は繰り返される


ご存知の方も多いと思いますが、
歴史は繰り返すという言葉がありますよね。

過去に起こったことは同じような経緯をたどって、再び繰り返されるという意味です。

このことはFXにおいても同じことが言えます。

どんなに技術が進歩しようとも、
市場価格を形成するのは「人間」です。

「最近では機械による取引が多いはずだ」という反論もあるでしょうが、機械による取引でさえ、そのルールを作っているのは人間です。

そのため、過去に起こった値動きのパターンは、
将来にも同じようなパターンとして出現する確率が高く、過去の値動きを確認することで将来の値動きを予測できるという考え方です。

以上3点を主な理由として解説しましたが。

要するに「過去の値動きには将来の値動きを予測するために必要な情報がたくさん詰まってる。」ということなのです。

過去の値動きをグラフ化したチャートには、将来価格を予測するためのヒントが凝縮されています。

その情報を元に相場を分析する方法が
「テクニカル分析」だということですね。

テクニカル分析の種類


テクニカル分析と一口に言っても、
その分析方法は様々です。

大きく分けると

・体系的理論
・テクニカル指標
・チャートパターン

の3つを使って分析していくことになります。

上記3つについて、より細かく解説していきます。

体系的理論

テクニカル分析の中でも代表的な体系的理論と呼ばれるものは、以下のようなものがあります。

ダウ理論、エリオット波動理論、一目均衡表波動論、相場を体系的に分析し、理論化したものです。

これは詳しく説明する必要があるので後述します。

テクニカル指標

テクニカル指標を使った分析は、大きく分けて

・トレンド系分析
・オシレータ系分析

という2つの分析に大別することができます。

トレンド系分析とオシレータ系分析にはそれぞれ向き不向きの相場があります。

トレンド系分析

トレンド系分析は、FX相場が上昇するのか下落するのかといった、相場の方向性を把握するための分析です。

代表的なトレンド系分析指標には以下のようなものがあります。

移動平均線、ボリンジャーバンド、MACD、トレンド系分析指標は中・長期的な相場の方向性を掴む際や、トレンド相場で特に有効です。

オシレータ系分析

オシレータ系分析は、一定期間の値動きの変化の大きさや変化率を把握するための分析です。

⇒オシレータ系分析の詳細も後程詳しく

代表的なオシレータ系分析指標には以下のようなものがあります。

RSI、ストキャスティクス、RCI、オシレータ系分析指標は、短期的なエントリータイミングを計る際や、レンジ相場で特に有効です。

チャートパターン

チャートパターン分析では、
ロウソク足やフォーメーションに注目します。

ロウソク足の読み方やフォーメーションについては別記事で解説します。

チャートパターンについても後述します。

テクニカル分析とは何か
まとめ


テクニカル分析を有効に活用するためには、
テクニカル分析がなぜ有効なのかという根本的な部分を理解することが重要です。

これまであまり意味を考えてこなかった方も、
「過去の値動きに全ての情報が詰まっている」ということを頭に入れておくだけで、今までとは違った視点でチャートを読めるはずです。

また、一口にテクニカル分析と言っても、その分析手法は様々です。

一つ一つの内容について後程、解説していきますので、是非皆さんのFXトレードに役立てて下さい

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