16.テクニカル分析の種類「GMMA」とは、価格トレンドの判断にとても有用な手法?


GMMA(Guppy Multiple Moving Average)は、指数平滑移動平均線(EMA)を一度に12本チャートに表示して、価格トレンドの有無や方向性、強弱をビジュアルで判断するトレンド系のテクニカル指標です。

考案者のDaryl Guppy氏は、オーストラリアの株式市場で運用をしながらGMMAを開発しましたが、FXチャートでGMMAを利用する場合でも、価格トレンドの判断にとても有用なテクニカルチャート。

GMMAが初めて紹介されたGuppy氏の著作『TREND TRADING ~A seven-step approach to success~』

価格トレンドが発生後に持続する傾向があることを根拠にトレンドを使った売買戦略の有効性が語られ、トレンドの発見と分析に適したテクニカルツールとしてGMMAが解説されています。

GMMAを描くのに使用する12本のEMAは、最も期間の短いものでローソク足3本分のものから最も期間の長いものでローソク足60本分のものまで、幅広い期間のEMAを使います。

期間の短いものから6本のEMAを
「短期線グループ(3・5・8・10・12・15)」

期間の長い6本のEMAを「長期線グループ(30・35・40・45・50・60)」とし、グループ毎に色を分けて表示します。

GMMAを見る際は、赤い線の長期線グループでトレンドの状態や方向を判断し、青い線の短期線グループで短期的な値動きの動向を見て、売買のタイミングを計ります。

GMMA手法の使い方とは?


売買シグナル

GMMAの各ラインは、EMAという移動平均線ですので、基本的に価格が上昇していればGMMAも上昇基調となり、価格が下落すればGMMAは下降基調となります。

移動平均線には、算出期間が短くなるほど価格変動に対して敏感に反応する特徴があります。

が、GMMAを見る際にポイントとなるのは、算出期間によって感応度の異なる12本のラインの拡散と収縮、そして序列、つまり短期~長期の各ラインの並び順です。

トレンドが強いほど、価格が先行してGMMAの12本のラインを引っ張り、相場の向かう方向をGMMAが明確に示します。

また、GMMAのライン同士の間隔がはっきりと12本見て取れるほど拡散し、短期線グループと長期線グループとの間隔も広がっている状態もトレンドの強さの表れです。

下降トレンドが発生している際のGAMMの序列は、下から順番にローソク足、短期線グループ、長期線グループとなります。

GMMAの短期線グループ、長期線グループの中のラインの位置も、短い方から順番に下から上へいくほど長期間のEMAとなる並び順であるほど強いトレンドであることを示しています。

上昇トレンドが発生している際のGAMMの序列は、上から下へ順番にローソク足、短期線グループ、長期線グループとなります。

価格が先行して上昇し、GMMAの短期線グループ、長期線グループが後を追って上昇している状態です。

各グループの中のラインの位置も、短い方から順番に上から下へいくほど長期間のEMAとなる並び方であるほど強いトレンドであることを示しています。

横ばいで方向感のないトレンドレスの相場では、GMMAはライン同士が収縮して細くなり、序列も乱れてきます。

GMMAを見るだけで、方向感の定まらない横ばいの相場であることがひと目で判断でき、価格トレンドを根拠とした売買戦略が困難であることが分かるでしょう。

強いトレンドが続いている相場でも、一時的に値動きがトレンドに逆行して押し目を形成することがあります。

値動きのみを追っているとトレンドが継続するのか、反対に強さを失ってトレンド転換へと向かう前兆であるのか迷う局面ですが、

この様な場面ではGMMAの長期線グループを見ることでトレンドの状態を確認することができます。

相場の調整によってGMMAの短期線グループが序列を保てず収縮を見せていても、長期線グループがしっかりと拡散していればトレンドはまだ勢いを失っていないと判断できますので、押し目のチャンスを待つことができるでしょう。

ビッグウェーブがきたら、12本の位置が鮮明に!

GMMA12本のEMAの期間は、短期の3日から長期の60日になるにつれて徐々に数値が大きくなります。

はっきりとしたトレンドが出現すると、
12本は上下がきれいな序列で並びます。

上昇トレンドのときは、12本が上から順番に、短期(3日)→長期(60日)と昇順(小→大)となります。

下降トレンドのときは、12本が上から順番に、長期(60日)→短期(3日)と降順(大→小)となります。

短期の移動平均線ほど、相場に敏感に反応します。

長期も含めて12本が順番になったとしたら、
相場の方向性がはっきりしてきたことを示唆します。

上手くトレンドに乗ることができれば、
大きな利益を追求できるチャンスとなります。

2つの束がねじれたり、
クロスしたらトレンド転換を示唆

通常EMAであれば、
2本がクロスするときはよくあります。

これがGMMAとなると、
そうそう起こる現象ではありません。

GMMAのクロスというのは、まず短期がねじれて、両者がクロスし、その後長期がねじれることになるからです。

短期がねじれて、すぐに長期もねじれれば、
トレンド転換の可能性はより高くなります。

上昇局面であれば、このような流れとなります。

短期同士のゴールデンクロス

短期と長期のゴールデンクロス

長期同士のゴールデンクロス

このように、連続してすぐ逆転する場面は多くありません。

下落がしばらく続いた相場の場合なら、短期が長期を上抜いたら、上昇トレンドへの反転を示唆するシグナルとなります。

言い換えれば、短期がねじれて長期に近づいてきたら、トレンドの終焉が近いと判断ができます。

ポジションを保有している方は、
決済のタイミングに応用できるでしょう。

長期が短期を跳ね返したら、押し目買い・戻り売りの目安に

短期GMMAが長期GMMAに重なってきたら、「そろそろトレンド転換が近いのかな。」と想定するかと思います。

このとき、短期が長期に跳ね返されたら、それまでのトレンドが継続していることを示唆します。

ブレイクアウトだとタイミングは遅れますが、信頼性は高いといえます。

下降トレンドの場合だと、「価格は上昇しかけたものの、再び下落する流れ」になりますので、戻り売りが有効的な局面となったりします。

GMMAの注意点は?

GMMAは短期での売買にも使うこともできますが、あまりおすすめではありません。

移動平均線は日数が短くなるほど、
ダマシが多くなるからです。

そこでおすすめなのが、
1時間足と日足を使うやり方です。

日足でトレンドをしっかり確認してから、その後に1時間足でチャートを見ます。

このとき、1時間足でも日足と同じトレンドが出ていたら、シグナルの信頼性は高いといえます。

異なった時間足でトレンドに相関が見られたら、自ずとロング・ショートどちらの方向にエントリーすべきかが明確となります。

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