12.テクニカル分析の種類
「グランビルの法則」とは、FX取引きする上で知らないと損する?


移動平均線をテクニカル分析として使い始めたのが、株式アナリストのジョセフ・グランビルです。

このグランビルが考案したのが、
「グランビルの法則」と呼ばれる法則。

この法則は今やテクニカル分析のお作法とも言うべき存在です。

もちろんFXをやるうえでも超重要。

市場参加者と同じ目線でチャートを見れるようになるためにも、絶対に頭に入れておきましょう。

グランビルの法則の基本!
8つのシグナルを理解しよう


相場の波におけるレートと移動平均線の位置関係。

相場というのは波に例えられることがよくあります。

上がってから下がるまでが、1つの波。

グランビルの法則では、この波の各局面において、レートと移動平均線の位置関係が一定の法則に従っているとしています。

そして、その法則に従って動くのをふまえて、
「どのタイミングでエントリーすればいいのか」ということを示してくれています。

まずは、「グランビルの法則の8つの取引シグナル」を見てみましょう。

まずは、概念図で説明していきます。

黒のラインがレートで、
赤のラインが移動平均線です。

上がってから下がるまで、
1つの波を表現しています。

シグナルは全部で8つ、買いシグナルが青の部分、
売りシグナルがオレンジの部分です。

それぞれ細かく見ていきましょう。

買いシグナル1(青の1)

移動平均線が、右下がりから横ばいまたは右上がりになっていく局面です。

下降の流れが限界を迎えつつあるという状態。

この局面で、レートが移動平均線を下から上にブレイクするタイミングが、買いシグナルです。

買いシグナル2(青の2)

移動平均線が右下がりから右上がりに変わった局面です。

上昇トレンドが発生した初期段階

この局面で、いったんレートが右上がりの移動平均線を割り込んできたタイミングが、買いシグナルです。

いわゆる「押し目」というやつです。

買いシグナル3(青の3)

移動平均線が完全に右上がりの局面です。

まさに上昇トレンド真っ最中という状態。

この局面で、いったんレートが下落に転じるも、移動平均線にタッチする前に反発して再上昇していくタイミングが、買いシグナルです。

買いシグナル4(青の4)

移動平均線が右下がりの局面です。

下降トレンド中だけど、行き過ぎている状態。

移動平均線からの乖離が大きくなりすぎて、オーバーシュートになっている状態が、買いシグナルです。

売りシグナル1(赤の1)

移動平均線が右上がりから横ばいまたは右下がりになっていく局面です。

上昇の流れが限界を迎えつつあるという状態。

この局面で、レートが移動平均線を上から下にブレイクしてくするタイミングが、売りシグナルです。

売りシグナル2(赤の2)

移動平均線が右上がりから右下がりに変わった局面です。

下降トレンドが発生した初期段階。

この局面で、いったんレートが右下がりの移動平均線を上に抜いたタイミングが、売りシグナルです。

戻り待ちの売りを入れていきましょう。

売りシグナル3(赤の3)

移動平均線が完全に右下がりの局面です。

まさに下降トレンド真っ最中という状態。

この局面で、いったんレートが上昇に転じるも、移動平均線にタッチする前に反発して再下降していくタイミングが、売りシグナルです。

売りシグナル4(赤の4)

移動平均線が右上がり局面です。

上昇トレンド中だけど、行き過ぎている状態。

移動平均線からの乖離が大きくなりすぎて、オーバーシュートになっている状態が、売りシグナルです

どのシグナルが使いやすい?

シグナルが8つもあるので、これをいきなり全部使いこなそうというのは大変かもしれません。

なので、このシグナルの使い方はある程度、
絞っておいてもいいかも。

おそらく一番使いやすいのは、「買いシグナル2」「売りシグナル2」だと思います。

※もちろん手法にもよります。

なぜこの2つが使いやすいのかと言うと、反発を確認した後のエントリーで、エントリーサインも移動平均線を使って判断できるので、わかりやすいからです。

また、もし予定外の動きとなっても、押し目エントリーなのでストップを置く場所もわかりやすいですし、比較的近くに置けます。

サインがわかりやすくて、ストップ幅も小さく抑えられるというのが、この2つのシグナルをおすすめする理由です。

反対に使いづらいシグナルは・・・

逆に、おすすめしない……というよりは使いにくいシグナルは「買いシグナル4」「売りシグナル4」ですね。

これは、さきほどと逆で、移動平均線との乖離が大きくなるという、エントリーの基準がちょっとあいまいになりがちです。

また、もし強いトレンドがそのまま継続してしまった場合、一気に持っていかれて痛手を負ってしまう可能性もあります。

これを使うときは、他のテクニカルで信頼のおけるサインが出ているといった場合や、イグジット時に使うだけにするといった形で限定しておいたほうが無難だと思います。

グランビルの法則のエントリーポイントとイグジットポイントの考え方


グランビルの法則を使って取引をしてみよう!

グランビルの法則を使って取引をするうえで、まずやるべきことは「全体の波のどの局面に相場が位置しているのか」というのを認識することです。

そのうえで、どの法則を使って取引をするのかというシナリオを立てておきましょう。

シナリオのなかで利確ポイントを作っておいて、シナリオが崩れるところが損切ポイントになります。

グランビルの法則を使って取引を行う場合の、
1つのモデルケースを紹介します。

上昇、下降、それぞれの局面を見極めたうえで、次のようなシグナルの組み合わせでエントリー、イグジットしてはいかがでしょうか。

上昇局面

まずは「買いシグナル2」でエントリーします。

そして、チャンスがあれば「買いシグナル3」で追加エントリー。

最後に、「売りシグナル1」が出たところで利益確定。

これに関わらず、「売りシグナル4」が出たタイミングで、利益確定してしまいましょう。

下降局面

まずは「売りシグナル2」でエントリーします。

そして、チャンスがあれば「売りシグナル3」で追加エントリー。

最後に、「買いシグナル1」が出たところで利益確定。

これに関わらず「売りシグナル4」が出たタイミングで、利益確定してしまいましょう。

どのシグナルをエントリーで使って、どのシグナルをイグジットで使うかというのがポイントです。

基本的に使いやすいシグナルをエントリー、使いにくいシグナルをイグジットで使っています。

特に初心者の方は、こういった考え方で取引をするとやりやすいと思います。

使っているテクニカルは、
単純移動平均線の20本線です。

全体の流れが下降から上昇へとかわっていくなかで、青の四角のところで移動平均線の傾きが下降から横ばいへと変わっていっています。

そして、移動平均線が右上がりとなったところに、ローソク足が移動平均線を割り込んできています。

ここがいわゆる、買いシグナル2の形です。

その下降の流れが止まり、陽線が出た緑のタイミングがエントリーポイント。

陰線のままでも、長い下髭といったサインが出たらエントリーしていいでしょう。

その後、移動平均線を上にブレイクしたあとに、オレンジのところで押し目を作ります。

ここが、買いシグナル3の形。

ここで、追加のエントリーです。

最終的な利益確定のポイントは、
売りシグナル1の赤のところ。

移動平均線が横ばいに変わってきた中で、上から下にブレイクしている形。

また、それに関わらず、あらかじめ自分が決めた移動平均線乖離率がそれまでに来ていれば、売りシグナル4の形になるので早めにイグジットするのもアリでしょう。

損切りの考え方について

相場に絶対はありません。

このグランビルの法則に当てはまらない動きをするようなことも、当然に起こります。

そのときの損切りの考え方はどうしたらいいのか?

さきほども少し触れましたが、シナリオが崩れるタイミングでイグジットするというのが大事です。

それまでに自信がなくなったりしてすぐに逃げたりしていると、損切り回数は増えますし、利益を伸ばすこともできません。

さきほどのチャート例考えてみましょう。

緑色のところでエントリーした後に、
上昇して移動平均線を抜いていっています。

しかし、もし赤い矢印のように、ここで移動平均線に頭を押さえられて抜けないまま下がってしまったような場合、シナリオが崩れてしまいます。

また、オレンジ色のエントリーは、移動平均線に支えられて反発するというシナリオでした。

この場合も、ピンクの矢印のように、移動平均線で反発せずに割り込んできてしまうような形になったら、シナリオが崩れたということです。

シナリオが崩れたら、
そのタイミングがイグジットすべき時です。

このように、グランビルの法則に従って自分がどのようなチャートのシナリオを考えているのか、イメージをしっかり持つことが大事です。

そのイメージがあれば、
損切りのタイミングは明らかになります。

グランビルの法則が使える時間足はどれ?


短い足で使うとダマシが多くなる!

FXトレーダーのお作法とも言うべきグランビルの法則ですが、この手法はスイング、デイトレ、スキャルピング、どういった取引スタイルに使えるんでしょうか?

結論から言うと、
どの取引スタイルでも取り入れることができます。

相場というのは、
大きな波や小さな波が合成されて作られています。

グランビルの法則は、1つの波であればどの波でも適用可能なので、取引の長さに合った波を見つけることができれば、スイングでもスキャルピングでもうまく取り入れることができます。

ただし、スキャルピングのような短いトレードだと、グランビルの法則を当てはめる対象が小さい波になります。

小さな波は、小さなノイズでも影響を受けてしまうため、どうしてもスイングのような長いトレードに比べると、ダマシが出やすくなってしまいます。

もともと、グランビルの法則が考案されたのは、日足ベースで単純移動平均線の200日線を使った分析がベースでした。

そのことを考えると、最も合っているのはスイングと言えるかもしれません。

移動平均線のパラメータはどれが最適?

グランビルの法則は、移動平均線を使った分析手法なので移動平均線のパラメータをどうするのか、というのは重要な問題です。

このパラメータを使ったほうがいい、という答えをあえて挙げるとすると、もともと考案されたのが200日線だったので、日足で200日線を使うのが模範解答です。

ただし、この使い方だとシグナルが出る頻度が少なくなってしまいます。

波の大きさの話と同じで、移動平均線も平均期間が長ければ長いほどダマシは少ないのですが、取引チャンスは少なくなってしまいます。

このあたりのバランスを考えると、個人的には日足で20日線を使うのが取引チャンスも比較的多く、ダマシも出にくいのではないかなと思います。

これという答えがあるものではないので、20日線を基本として使いながら、自分のスタイルにあったパラメータを探してみてくださいね!

インジケータプレゼント
提供は Investing.com

Twitterでフォローしよう!!

おすすめの関連記事